要点 01

まず覚えてほしいURLを一つに決める

公開前に、サイトの正規URLを一つに決めます。ルートドメインを主役にするなら、非wwwをcanonicalにし、wwwは301で非wwwへ転送します。ナビゲーション、構造化データ、サイトマップ、内部リンク、外部プロフィールでも同じURL表記に揃えます。

これは細かい作業に見えますが、重複ページのように見える状態を避け、クローラーや審査担当がサイトをたどるときの迷いを減らします。目的は凝ったルーティングではなく、「このページが正です」と一貫して示すことです。

たとえば、トップページは非wwwで開くのに、古い名刺やSNSプロフィールにはwww付きのURLが残っている、という食い違いはよく起きます。公開前に、メール署名、SNS、広告アカウント、構造化データに書いたURLをすべて非wwwへ揃えておくと、後から修正して回る手間と、検索側での評価の分散を同時に防げます。

要点 02

初めて来た読者の目線で全公開ページを見る

ヘッダー、フッター、カテゴリ、記事、問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約、サイトマップ、404ページまでクリックして確認します。「準備中」だけのページ、見出しだけのページ、汎用文を並べただけのページは、完成するまで公開しないか、noindexを検討します。

ページ数が少ないこと自体は問題ではありません。問題になるのは、読者が「まだ作り途中のサイトに来てしまった」と感じることです。小さくても、公開されているページはそれぞれ完結している必要があります。

実行

今日からできること

  • 非wwwとwwwのどちらを正規にするか決め、301転送とcanonicalを揃える
  • ヘッダーからフッター、404まで全公開ページをクリックし、準備中や空ページを洗い出す
  • robots.txtとサイトマップを匿名状態で開き、出してよいページだけが載っているか確認する
  • 本番エラーの通知先と、ログの保存期間(初期方針は90日)を設定する
ノートパソコンで公開前の準備を進めている作業机のイメージ
要点 03

エラーは読者ではなく運営者に見えるようにする

本番エラーは日別に記録し、運営者へ通知します。通知に必要なのは、発生時刻、URL、例外クラス、短いメッセージ、ファイル、行番号、追跡用の識別子です。Cookie、パスワード、APIキー、リクエスト本文の丸ごとは送るべきではありません。

ログには保存期限も必要です。ログは永遠に保管するものではなく、運用上の記憶です。若いサイトなら90日程度を標準にすると、問題の傾向を追いながら不要な蓄積も避けられます。

通知が多すぎると結局読まなくなるため、同じエラーが連続したときは一定時間まとめて一通にするなど、間引く仕組みも用意しておくと続けやすくなります。大事なのは、最初のエラーを確実に受け取り、あとから日別ログでも追える状態にしておくことです。

要点 04

検索と広告のクローラーが読める状態にする

セキュリティは重要ですが、雑に遮断してはいけません。公開ページをログイン必須にしたり、robots.txtで広く拒否したり、WAF設定で有用なクローラーまで止めたりすると、検索にも広告審査にも不利になります。

最後の確認は単純です。匿名状態でページを取得し、title、canonical、本文、内部リンク、サイトマップ掲載状況を確認します。サイトマップには、検索に出してよい品質のページだけを載せます。

点検

公開前チェックの要点

一度に完璧を目指すより、確認する場所と、放置したときのリスクをひも付けて見ると判断が早くなります。

確認項目 見るところ 未対応のリスク
正規URL canonicalと301が非www/wwwで揃っているか 重複ページ扱いになり評価が分散する
公開ページ 準備中や見出しだけのページが残っていないか 未完成のサイトという印象を与える
クロール可否 robots.txtやWAFが有用なクローラーを止めていないか 検索にも広告審査にも出られない
ログと通知 本番エラーが日別記録と通知に届くか 障害に気づけないまま放置される