始める前に
- 自分のアカウントと、保護された端末
- サービス側の変更方法と復旧経路を確認できる状態
- 保存先を一つ決め、パスワードの値を共有しない
用語が分からないとき
- 復旧経路
- ログインできなくなったときに使う、本人の連絡先や予備の認証方法です。
- 照合
- 二つの記録を見比べ、同じ対象・時刻・内容かを確かめることです。
パスワードを扱う本人と運営担当の役割
本人のパスワードを移す作業と、サイトの管理役割を後任へ渡す作業は分けます。運営担当は必要なサービスと管理者を棚卸しし、個人の秘密を集めずに引き継ぎ方法を確認します。
設定を変えずに確認すること
- 対象サービスを一つ選び、本人が変更できるか、公式の復旧先が分かるかを確認する。後任へ管理を渡す目的なら、所有者にメンバー追加や管理者変更の手順を確認する。
- 本人が保存先のアカウントまたは端末と、保存するサイト・ユーザー名を照合する。管理された端末の制限や保存先が不明な場合は、秘密の値を見せずに管理者へ確認する。
この手順で使う用語
- サービス側の変更
- 利用先でパスワードを変える処理。保存済みの値を編集する操作とは別です。
- 保存先
- Googleアカウントや端末など、認証情報が保存される場所。別のプロファイルや共有端末に誤って保存しないか確認します。
- 再ログイン
- 変更後の認証情報で入り直す確認。既にログインしていたタブを表示するだけでは確認できません。
所有者・端末管理者へ渡す情報
対象サービス、本人の変更権限、保存先を確認できたか、サービスの変更・保存の更新・再ログインの各結果、未確認の段階を渡します。値そのものやエクスポートした秘密ファイルを共有メモへ貼らないでください。
確認済みと未確認の境界
保存完了の表示だけでは新しい値が使えるかは未確認です。変更に失敗した場合は保存だけ先に更新せず、公式の復旧先や管理者へ確認します。一件の確認で他のアカウントの移行まで完了としません。
最初の一件と、復旧方法を決める
自分がパスワードで認証するアカウントを、一件ずつ扱います。メール、ドメイン、配信管理など、失うと他の作業も止まるものから選びます。全サービスを一度に変更しないでください。
変更する本人の一件と権限を確認する
自分で変更してよいアカウントか確かめます。担当変更が目的なら、サービスのメンバー追加や管理者移管を確認してください。個人のパスワード変更は、後任へ管理権限を移す作業の代わりにはなりません。
変更前に復旧経路を確保する
ログインできなくなった場合の公式の復旧方法と管理担当を確認します。Googleでログインやパスキー等を使う場合は、保存パスワードを編集して認証方式を変えようとせず、その方式の公式手順を確認します。
保存する端末とプロファイルを確認する
自分の保護された端末でChromeの保存先、プロファイル、画面ロックを確認します。共有端末へ個人のパスワードを保存しません。同期の範囲や組織の制約が分からなければ、管理者と確認してから進めます。
変更はサービスの正式な入口から行う
保存欄の書き換えでは、ログイン先の認証情報は変わりません。サービスでの変更、保存の更新、再ログインの順に進めます。
サイトで使うパスワード自体を変更する
不正利用への対処や使い回しの解消では、保存欄の編集より先に、対象サービスでの変更が必要です。
対象サービスのアカウント設定を開く
既知の正式なURLから対象サービスへ入り、セキュリティやパスワード変更の設定を開きます。変更できる本人のアカウントであることと、復旧方法を確かめます。
サービス側で変更を確定する
そのサービスの手順に従い、新しい固有のパスワードを設定します。Googleでログインやパスキーを使うアカウントは、その認証方式の管理手順を確認します。
Chromeの保存を更新して再ログインする
Chromeの更新案内で対象サイトとユーザー名を確認して保存します。案内が出ない場合は次の手動編集へ進みます。復旧手段を確保したうえで、新しいパスワードで正規のログインを通せるか確認します。
Chromeには対応するサイトのパスワードを自動変更する機能もあります。表示される場合は結果を確認してください。以下の保存値の手動編集は、その自動変更機能とは別です。
手順の参照:Chrome:パスワードの管理(別タブ)。に資料を確認しました。
Chromeの保存対象と、更新された値を確認する
サービスでは変更できたのにChromeが古い値を入力する場合は、保存されたサイトとユーザー名を照合します。別のプロファイルへ保存していないかも確認してください。
Chromeに保存したパスワードを編集する
パソコン版Chromeの手順です。サービス側で変更済みなのに古い値が入力される場合などに使います。
Googleパスワードマネージャーを開く
Chrome右上のメニューから「パスワードと自動入力」→「Googleパスワードマネージャー」へ進みます。目的の保存先を使うChromeプロファイルか確認します。
対象の保存項目を編集する
「パスワード」で対象サイトとユーザー名が一致する項目を選び、「編集」を開きます。端末の認証を求められた場合は本人が認証し、サービス側で使う正しい値へ直して「保存」します。
古い値が入力される場合を調べる
別のユーザー名、別のChromeプロファイル、同じサイトの重複した保存項目を確認します。どの項目を使うか分からないまま削除せず、対象サイトで使える値と保存先を照合します。
ここで変わるのはChromeの保存内容です。サービス自体のパスワードは変わりません。サービス側でも変更したい場合は、一つ前の手順から進めます。
手順の参照:Chrome:パスワードの管理(別タブ)。に資料を確認しました。
再ログインで確認し、失敗したら変更段階を調べる
復旧経路を確保したうえで、サービスの正規のログイン画面から再ログインを確認します。既存のログイン済みタブが開けることは、新しい認証情報でログインできることとは別です。重要な管理アカウントの確認では、管理者の手順や制約に従ってください。
失敗したら、対象サイト、ユーザー名、サービス側の変更完了、保存更新の順に確認します。焦って同じ操作を連続せず、サービスの公式復旧方法へ進みます。保存内容を他人へ送って確認を依頼しないでください。
変更・保存・再ログインは別々に確認する
「Chromeに保存できた」だけで、一件の変更を完了扱いにしないための整理です。
| 段階 | 確認する結果 | 期待と違う場合の確認先 |
|---|---|---|
| 1. サービス側の変更 | 正規サービスが変更を受け付けた | Chromeの保存値だけを編集していないか。サービス側の変更方法と対象アカウントを確認する |
| 2. Chromeの保存更新 | 対象サイト・ユーザー名・保存先が変更した一件と対応 | 別のユーザーやプロファイル、古い入口の記録を更新していないか。秘密の値は他人へ送らない |
| 3. 新しい認証でログイン | 既存のログイン済みタブとは別に、正規の認証を通過 | 変更受付と保存更新を順に確認。繰り返し試さず、管理者の手順や公式復旧へ進む |
秘密を残さず、移行状況と保管先を記録する
一件ごとに、サービス側の変更と保存した値が対応し、再ログインと復旧方法を確認できたかを残します。記録するのは対象、日時、結果、管理先です。秘密の値は書かず、残りのアカウントには重要度を付けて次の作業へ回します。
このガイドでは、本番アカウントの変更や製品間の安全性比較を実測していません。バックアップやエクスポートが必要な場合は形式・保管・削除の手順を別途確認し、秘密を含むファイルを共有フォルダや公開サイトへ置かないでください。
対象サービス/確認日時:
本人が確認したか/管理役割の引き継ぎなら所有者の相談先:
変更権限と公式の復旧経路:
サービス側の変更結果:
保存先/対象サイトとユーザー名を照合した結果(値は書かない):
再ログインの結果:
未確認の段階/次に移行する対象:
次の作業と確認条件:
確認する担当/確認予定日:
完了の確認
- サービス側の変更受付とChromeの保存更新を別々に確認し、同じサイト・本人の対象と対応づける
- 復旧経路を確保したうえで新しい認証情報の再ログインを確認し、既存セッションを代わりにしない
- 失敗した段階と未確認を値なしで記録し、後任への権限移管と本人の一件の変更を分ける
確認できなかった項目は、未確認として次の作業に残してください。