起きている症状から調べる

症状から、次の確認を選ぶ

問い合わせの未着、スマホの表示崩れ、復元の失敗。いま起きている状態を選ぶと、確認する場所と読む手順を絞れます。

絡まった列を整え、余白を取り戻した画面
始める前に:用意するものと確認範囲
用意するもの
起きている状態、対象ページ、行った操作と時刻。分からない条件は未確認のままで構いません。
ここで得られるもの
次に読む確認手順と、その結果を残す記録先。症状、起きている状態の順に選びます。

原因や正常性を自動判定する機能ではありません。選んだ手順で事実を確認します。

用語が分からないとき
例外
処理の途中で問題が起きたことを知らせるエラーです。名前、メッセージ、発生した行と入力条件を一緒に見ます。
未確認
まだ調べていない、または判断に必要な結果を得られていない状態です。「問題なし」とは分けて記録します。
照合
二つの記録を見比べ、同じ対象・時刻・内容かを確かめることです。
問い合わせが届かない

「送信」と「受信」は別々に確認します。送信完了の表示だけでは、受信箱への到達は分かりません。まず送信した時刻と件名を控え、何度も続けて送らずに状態を調べます。

送信完了が表示されない

確認する順番

  1. まず必須入力や文字数のエラーを確認します。通常のフォームでは入力エラーで画面へ戻ることがあり、JSON応答の422とは区別します。

  2. NetworkでPOSTと移動後の表示を見て、419はリクエスト保護の判定、500は同時刻のサーバーログを実装担当が調べます。コードだけで処理の到達や原因を断定しません。

確認前に:宛先と照合する印を確認する。追加の送信は、受信者と条件を決めてから行います。

送信完了だが、受信箱にない

確認する順番

  1. 迷惑メール・振り分け・宛先を確認し、メール送信ログと時刻を照合します。送信基盤が受け付けたことと、受信したことを分けて記録します。

  2. FromとReply-Toの混同にも注意してください。

該当するメールが見つかったら:件名・本文・時刻を照合する。送信済みか不明な間は再送を止め、同じ時刻の配送記録を確認します。

受信したが、本文や返信先が違う

確認する順番

  1. 名前、対象URL、返信先、本文、受信時刻を送信内容と照合します。返信先が運営側のFromになっていないか確認。

  2. 個人情報を含むログや画面をそのまま公開しないでください。

確認前に:宛先と照合する印を確認する。追加の送信は、受信者と条件を決めてから行います。

スマホだけ表示が崩れる

スクリーンショットだけで原因を決めず、画面幅と適用されたCSSを照合します。初見のブラウザでも再現するか確認してから、変更箇所を絞ります。

横にスクロールしてしまう

確認する順番

  1. 画面幅を超える要素を探します。固定幅、長いURL、表、画像、flex内の最小幅を順に確認。

  2. overflowを隠すだけでは、操作できない内容が残ることがあります。

確認前に:対象の幅・環境・崩れた領域を揃える。CSSを編集できるサイト向けの手順です。

狭い画面でも2列のまま

確認する順番

  1. メディアクエリが一致しているか、そのルールが後の指定に上書きされていないかを確認します。列数の指定が採用された順序を記録してから修正します。

確認前に:対象の幅・環境・崩れた領域を揃える。掲載例と同じ原因とは限りません。

上書きの仕組みを先に試すなら:CSS比較ラボを開く(別タブ)。教材の結果は、自分のサイトの点検結果とは別です。

自分のブラウザだけで起きる

確認する順番

  1. 別プロファイルで、ログイン・拡張・キャッシュの影響を分けます。全読者の不具合なのか、特定の環境で起きるのかを確認し、条件をノートに残してください。

比較用の入口がまだなら:点検用のプロファイルを用意する。作業用の設定をまとめて変更せず、条件を残して比較します。

公開URLや復元の状態が不安

「ファイルがある」と「公開ページが動く」は違います。入口URL、公開先、依存ファイル、起動と表示を順に確認します。本番の変更前には戻せる状態を作ります。

HTTPとHTTPS・wwwで表示が違う

確認する順番

  1. まず期待する正規URLを決め、4入口の応答と到達先を照合します。意図した転送かを判断し、トップだけでなく実在する記事も別に確認します。

  2. 検索に掲載されたかどうかはSearch Consoleなどで別に確認します。

点検前に:トップと記事の確認先・期待するURLを決める。設定の変更より先に、実際の応答と照合します。

Gitにあるのに復元できない

確認する順番

  1. まず最初に止まった工程を確認します。vendor/autoload.phpなら依存、index.phpなら起動先、ページ200・CSS404なら配信ファイルが確認先です。

  2. HTTPコードだけで完了にせず、本文とログを照合します。

引き継ぎで入口が分からない

確認する順番

  1. 公開URL、リポジトリ、デプロイ先、管理者、バックアップの保存先を一つの表にします。秘密情報の値ではなく、保管先と権限を確認する手順を残します。

入口が揃ったら:配信中のデータと保存先を照合する。更新日時だけで保存先を決めたり、古いフォルダを削除したりしません。

ページは開くが、データや機能の復元が未確認

確認する順番

  1. ページのHTTP 200は、DB・アップロード画像・メール配送まで戻った証拠ではありません。対象版と隔離先を揃え、不足表と同じ「復元済み・不足・未確認・対象外」を対象ごとに分けます。

  2. 復元済みには、その対象で確認できた根拠を残します。対象外は、その機能が不要だと確認できた場合にだけ使います。

確認前に:対象と隔離環境の条件を確認する。本番DB・実メール・外部連携へ接続して試さず、必要な保管先と権限を管理担当へ確認します。

ノートで続ける場合:動いた範囲と未確認を記録する → (別タブで開く)。既に記入中なら、元のノートのタブへ戻ってください。

原因が決まらないとき

変更を重ねる前に、正常だった条件と異常な条件を一つずつ比べてください。再現しなければ、確認できた時刻・端末・操作を残して保留にします。ここで示す順序は診断の入口であり、症状だけで原因を断定するものではありません。

相談するときの記録

各症状の手順の下に、その作業に合う記録先があります。条件や照合結果は点検ノート、送信エラー・復元の失敗・URLの入口・引き継ぎは専用の記録表を使います。対象ページ、期待した動作、実際の結果、確認日時、端末、試した手順をまとめます。送信の成否や表示の再現が未確認なら、そのまま未確認と伝えてください。

点検ノートに残す →